今日の毎日新聞夕刊記事に、小児科医師・松永正訓氏への育児の在り方についての記事が在った。
「毎日クリニックで診療していると、親と子の精神的な距離がすごく寸詰まりになっていて、子への愛情が強過ぎると感じる・・・」
虐待も報じられるが、
「アレは例外中の例外。 今の親はもう必死に子育てしている感じ・・・」
「遊びが無い分、ポキッと折れそうだ」
と言う。
「優秀な夫婦の子が更に優秀な人と結ばれても、超人みたいな優秀な子孫が生まれるかと言うと、それは実は逆です。 優秀な性質は段々薄まって行き平均値に近づいて行くのです・・・」
松永医師は発達障害が専門では無いが、
「発達障害は通常学級の6.5%、15人に1人位居り、20年前は5%、40人学級に2人程度だった」
と言う。
ところで今日、BS1スペシャル「ヒグマを叱る男~完全版36年の記録~」再放送を見た。
知床の奥地に在る「ヒグマの王国」ルシャ。 そこで半世紀以上、ヒグマと隣り合わせで生きて来た漁師の大瀬初三郎さん(84才)。
「コラっ!」・・・野生のヒグマを叱って追い払う。
ヒグマはその声で静かに引き返す。
これまで一度もクマに襲われたことは無い-と言う。
ところが今、ルシァの海に異変が起きていた。 気候変動の影響だろうか、サケ・マスの不漁が続き多くのヒグマが飢えに苦しんでいた。 しかし大瀬さんは決してエサを与えることはしない。
世界遺産登録を審議するユネスコの専門家ピート・ランド博士が訪日したとき、3頭のヒグマが現れ何かを訴えるかのように何度も人間たちを見始めたのだ。
アメリカでは在り得ない光景を体験した博士が、大瀬さんにヒグマとの距離感を訊ねた。
人とヒグマの距離間、これまでルシャではヒトがクマに襲われた事故は1回も無い。
ヒトとクマの共存を世界遺産にしたい-それが大瀬さんの考えだった。
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