今日は再放送だったが、BS1のドキュメンタリー番組「ネパール・出稼ぎ村の子供たち」を見た。
日本には9万人を超すネパール人が暮らしているのだが、その多くのネパール人はヒマラヤ山脈の麓、ガルコット郡の山岳地帯に住む人たちで、村の半数以上の1万5千人が日本に出稼ぎに来ていて、そのためガルコット地方では、親が日本に出稼ぎに行って残された子供を「ジャパニ」と呼んでいるとのこと。
出稼ぎの理由は高額な子供の教育費で、嘗て義務教育下の日本でも給食費や学費等の支払いが出来ず社会的な問題となったのだが、ネパール(の小・中学校)は私立が多く公立は教育内容も限定的で、ガルコットでは収入源が少なく出稼ぎせざるを得なく、その職も日本では夫が飲食業界だがその収入から仕送り額は僅かで妻も共稼ぎせざるを得ないのが現状なのだ。
ドキュメントは、ネパール人で現在東京大学院の情報学環の研究員のデユペシュ・カレル氏が制作したもので、池袋で共稼ぎしている夫婦が妊娠し帰郷して出産したが、収入を確保するために生まれた子(ビピシャ)を祖父母に預け3か月で職場に復帰せざるを得なく、ビピシャは祖父母を「お父さんお母さん」として育ったのだ。
日本で働く両親は、9才になったビピシャと日本で暮らそうとするが、生まれ育った環境が好きなビピシャは、「(両親と)ネパールで暮らしたい」と言い(日本のネパール人学校への)転校も拒否。
「人間模様は国を問わず」のドキュメンタリー番組だった。
近年、我が家の周辺でも外国人が居住しているが、生計はどうしているのだろう・・・
子供たちの日常会話は日本語だが、この子たちを受け入れる社会は出来ているのだろうか・・・
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