昼飯中に、店内に展示された販売品「正絹マスク」の案内ビラ文字が気になり、思わず店主に質問した。
『説明書きに書いて在る「ちぢみません」は、(書き方としては)「ちじみません」ではないのでしょうか?』
正絹(マスク)なので、「洗っても縮みません」との説明文なのだ。
漢字なら「縮みません」なのだが、「ひらがな」で「ちぢみません」と記されていたのだ。
浅学の僕は、「現代仮名遣い」では「ぢ」は使用せず「じ」と書き、「づ」も「ず」と書くので、「ちじみません」と書く方が良いのでは(?)と思ったのだ。
帰路、非才の煩悩がグルグル周る-
「続く」も「綴る」も「つづく」「つづる」と書き、「つずく」「つずる」とは表記しない。
同じ言葉を続ける場合は、二つ目の文字に濁点を打つ文字表記は昔から在る・・・(旧仮名遣い)
仕事を終え帰宅後調べて見た。
パソコンで、『「縮む」の読み方は「ちぢむ」、「ちじむ」どちらでしょうか』
の質問answerは、
『どちらかと言えば、「ちぢむ」が正解です。 昭和61年に「現代仮名遣い」と言う内閣告示により、「じ・ぢ」と「ず・づ」の使い分けは基本的には「じ・ず」を使用すると決められたが、例外として「縮む」は同音が連呼されるので「ちぢむ」が正しい』
と在ったが、正しくは、
昭和21年11月16日付け「内閣告示第33号内閣総理大臣吉田茂」の「現代国語の口語文を書き表すかなづかいを、次のように定める」の細則第三に、
「ぢ」、「づ」は「じ」、「ず」と書く。 ただし、二語の連合によって生じた「ぢ」、「づ」は「ぢ」「づ」と書く。
とされ、旧仮名遣い(歴史的仮名遣い)が認められているのだ。
なので、現在の小中学生は「ちじむ」と書くし、パソコンキーで「縮む」を表記しようと「tijimu」でも「tizimu」でも「ちじむ」で、「ちぢむ」にするには「tidimu」と打たないと表記出来ないのだ。
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