COVIDー19アレコレ

 抗ウイルス薬「レムデシベル」が間も無く承認されるが、名古屋大学小児科小島名誉教授に拠れば、新型コロナウイルスに立ち向かうには抗ウイルス薬や免疫抑制剤も良いが、第三の薬として毛細血管に働き掛ける薬が有効だと言う。 更に、

「これまで、新型コロナウイルス感染拡大対策としては、人との接触を極力避けて感染機会を減らすことを主眼として来て、重篤な症例はICU病床で管理して人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)による救命治療が行われて来たので医療スタッフや医療機器の不足から、一部の地域では医療崩壊が現実なものとなっている。 米国医師会雑誌に拠ると、ニューヨークで治療された5,700人の新型コロナウイルス感染者の内、320人が人工呼吸器を必要としたがその死亡率は、18才~65才では76.4%、65才以上では97.2%に達している。 一方、人工呼吸器を必要としなかった患者の死亡率は、18才~65才では19.8%、65才以上では26.6%だった。 ICUで呼吸管理しても65才以上では97%が救命出来ない-と言う事実を考えると、医療資源やマンパワーの多くをICU管理の患者に注ぐことは考え直す必要が在るのだろう」そしてその方が、「医療や社会に与える負担はずっと少なくて済む」

と言う。  実際、武漢では都市封鎖を早々に決め、公表されてはいないが高齢患者よりも軽症者を重点的に医療資源を当てたのだ。 高齢重篤患者は死を待つしか無かったのだ・・・ 

 新型コロナウイルス感染者の肺炎の経過は、通常の肺炎と大きく異なるそうだ。

肺は非常に目の細かいスポンジ状の組織で、気管支の末端には肺胞と言う空気が溜まる小さな袋が在る。 肺胞の壁は間質と言い、毛細血管が網の目のように張り巡らされ酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する。 新型コロナウイルス感染者の肺炎は、間室に集まった血液細胞から出たサイトカイン(免疫系細胞から分泌されるタンパク質)によって血管の細胞が傷つき、毛細血管漏出が起こることに因り肺胞内に水分が漏れ出す。 その結果、肺胞と毛細血管とのガス交換が出来なくなる-と考えられ急激な呼吸困難となる・・・ 免疫系の過剰反応を防ぐ薬としては、「アクテムラ」と言う関節リュウマチの治療薬が在り、日本でも治験が始まっていると言う。

 COVIDー19との闘いはまだまだこれから-なのだ。

特に高齢者は、新型コロナウイルス感染に対しては「自己防衛」策を身に着けるしか無い。

 話は変わるが、

今日、「ハンカチの花」を見に行った。 鎌北湖に向かう道路脇でヒラヒラと白い花が咲き誇っていた・・・

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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