イタリア・ロンバルディア州の高齢者クリニックの医療責任者に拠れば、「集中治療室のベッドは空いていない・・・誰が生き残るか誰を集中治療室に入れるのかを選択して、誰にモニターと人工呼吸器を与えるかを決めている・・・」
この悲劇的なトリアージュは第二次世界大戦以来なのだが、イタリアでの現実なのだ。
その上、数週間前までは国内疎かEU全土を縦横無尽に行き来出来たにも拘らず、都市封鎖が起きたのだ。
「何が起きているか-誰も良く解らない。 判っているのは、(ミラノ)市を出たり入ったり出来ないことだけ」
新型コロナウイルス感染症の感染者は18日現在3万人以上で死者2,978人のイタリアだが、中国からの観光客が多く、最初の感染者が発覚したのは1月30日で、以後中国からの渡航を停止したが2月下旬に北部イタリアで原因不明の感染症が急増3週間で100倍に・・・
「私たちはコロナウイルスを過小評価していました・・・遠くで起きて居ること」
と想像もしていなかったことが目の前で起きた-のだ。
コロナウイルス感染が公表されて1週間も経たない内に死者が12人にもなり、人々がトイレットペーパーや肉パスタなどを買い漁るようにスーパーマーケットに押し寄せる。
「我々は準備が出来ていなかった。 十分な医者が居ない。 パンデミック対策は無かった」
「ICUのベッド数は4000人分しか無いんです!・・・パニックを作ってはならないことは理解していますが・・・」
-患者のボードが真っ赤になった-
「高齢者に限らず、若い人も気管挿管されICUにやって来ます。 更に悪い人は体外式膜型人工肺が使われています・・・スタッフは疲れ果てています。 私たち内科医は同僚(外科医)に駆け寄って゛あなたのために何が出来るのか”と、皆声を掛け合っています」
医療崩壊寸前のイタリア。 日本や中国の医療スタッフがイタリアに行く余裕も無いのだろうかなあ・・・
戦争だよ、ウイルスとの戦争だよ、治療薬であれワクチンであれ、地球人として・・・
聞くところに依れば、北アメリカ大陸の先住民族は移民者との戦いに敗れた-のでは無く、それまでウイルスに全く経験の無かった先住民が移民者(特にスペインからの移民)からのウイルスに感染したことで一気に先住民が亡くなったことに因る-のだそうだ。
僕に何が出来るのかナア・・・
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