‥さえ良ければ、それでいい

 人間が今日の姿に進化を遂げる以前は、どの様な共同体を成して生活していたのか?-

このことを、同じヒト科の仲間であるゴリラやチンパンジーの社会に見出そうとしている霊長類研究の第1人者・山極寿一氏に拠れば、

「ゴリラは群れの中には序列を作らず、例えケンカが起きても決着を付けることはしません。 モメても、最後は必ず見つめ合って和解するんです。 彼等は非常に平和的で、勝ち負けの概念を持っていないんですね。 しかし、サルは強い者を頂点に据えて、明確なヒエラルキーを構築します・・・。

私たちは、生物学的にはゴリラに近い生き物ですが、これ等の性質を踏まえると、人間はどちらも併せ持っている-と言うべきでしょうネ・・・ 人間は大まかに、家族と共同体の二つの集団に属して生活しています。 家族では血縁や愛情を重視し、見返りを求めることも無く奉仕できる関係を保っている一方、共同体にはギブ&テイクの関係が求められます。 その中でサルはメスの血縁関係を中心に自分の利益を最大化するために群れをつくる動物です。 つまり、利益を犯す者は集団から排除されるのです」

 どこかの大統領や主席の言動には顕著に「サル化」が見えますが、貨幣経済社会が生み出した個人(優先)主義は孤立化も生み出し、人間社会は「今さえ良ければ・・・」とサル化し、人類は退化しているのだろうか・・・

 反ユダヤ主義研究センターの上級研究員ユリアーネ・ウエッツェル氏に拠れば、

「アウシュビッツの悲劇は、別の形で繰り返されるでしょう・・・」

 欧州やアメリカで、新型コロナウイルス感染が世界に拡大する中、中国人や日本人に対する差別や偏見がニュースになっている-のを見るに、「サル化」は一部の現象では無く、ヒトの退化なのだろう・・・ 

  話を変えて今日の「山富貴」での昼飯だが、

「挽きぐるみ(蕎麦)」に付け足しが「すき焼き小鍋」だったが、食べ始めていると追加笊が来た。「二八蕎麦で~す」

暫くすると厨房から会長がやって来て、

「機械打ちだけど、二八はどうでしたか?」

「はい!・・・ 実は、入れ歯なので味が判り難いんです・・・


毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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