自己表現と自己主張

 今日の読売新聞朝刊に、あいちトリエンナーレ企画展「表現の不自由展」(が、一旦中止後再開された等の)騒動-での「自己表現」と「自己主張」についての記事が在った。

特に、企画展に展示されたソウルの日本大使館前に設置して在る「少女像」が、日本では社会問題視されたのだが、辞書では「自己表現」が、

「自分の内(心)に在るものを、外部化すること-であり、言葉で表現したり作品にする方法が在る」とされ、更に

「自己主張」とは、「人間社会で、自分の意見や考え、或いは欲求を他人に伝えること」

と在る。 

 で、「少女像」の作者は自らの考えを「自己表現」したのだが、(愛知の)企画展では「(表現の)不自由」像として展示されたのだ。  それ故、日本漫画学会理事の呉智英(くれ ともふさ)氏が言う、『少女像の何処が「表現の不自由」なのか?』との主張は理解出来る。

「国際交流上不向きだ」「日本人気質を逆撫でする」と言うなら、作品を展示すべきでは無かったろう・・・

 香港理工大学でのデモで逮捕された日本人A氏(東農大3年生)は、「現地の様子を日本に伝えたかったから・・・」と学生証を見せて大学の構内に入ったときに警察官の突入が在り、放水や催涙弾の中を逃げたが、友人に礼を言おうと構内に戻った直後に逮捕されたと言う。

 自分と同世代の若者が自由を求めているニュースを見て、「自分の目で見て、日本に伝えたい」と香港入りしたA氏は「自分の目で見たことを表現したかった」のだろうが、A氏の家族・友人からの連絡を受けた領事館は基より香港警察も「日本人」の扱いに苦慮しただろう。


毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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