昼飯を食べに行く途中で携帯のコールが鳴った。「寺内さんがお見えになっておりますよ・・・」
武蔵台に住む寺内氏は大阪の堺出身だが、縁あって最近、食事を共にさせて頂く知人で、今日も2時間以上も同席頂いた。
寺内氏に拠れば武蔵台(団地)は、1971年(昭和46年)のニクソンショックや1973年のオイルショックを乗り越えた日本列島改造論の田中角栄首相の1977年(昭和52年)から分譲が始まった街だが、2019年7月現在の世帯数は2,215世帯で世帯総人口が4,793人。 その内「65才以上人口」が2,398人で、高齢化率は50.0%だそうだ。
そんな中で、寺内氏達は「地域おこし」を実行しようとしているのだが、既に(武蔵台に関係する)官僚や知識人たちにプラン「坂の多い街なので、高齢者に優しい坂づくり」が在り、それを如何に進めていくか-らしいのだ。
「地域おこし」は最高に興味のあるテーマなので、私案を言わせていただいた。
宮内庁が「天皇皇后両陛下が12月、宮城・福島の台風19号被災地を見舞う」と発表した。 即位後初めての公務で、本来なら被災後直ぐに見舞いたいお気持ちで在ったろうが、象徴としての公務を形成するには相応の準備が必要なのだ。 上皇夫妻が実践したことで「象徴」が国民に根付いたであろうが、周到な準備が必要なのだ。 増してや、「地域おこし」は目的は明確であっても、手段は千差万別。 地域の多数(武蔵台の人口の40%以上)を得るには、先ず「どの様な街を創造するか?」住民の意見を集め総意を導き出す。 自分たちの地域は自分達で作る-共助、協働の考え方が住民に育たなければ始まらないのだ。
この処の、列島を襲った「自然災害」は各地に大きな損害を与えたが、副次的には被災地域に「互助」「共助」の精神が根付いた-ことだ。 だから、山古志の経験者は熊本で実践しているし、広島や熊本の経験者は福島で行動している。
知識人やら官僚らは住民たちのカネ(公金)を使い、住民たちを利用して「自分の目的を達成」するのだ。 それが「(住民の)総意」なら良いのだが、地域を実験台にして自分の目的を達成しようとするのだ。
ある人に拠れば、武蔵台の各地に在る「ダストボックスの改修」即ち「既存の施設の老朽化」が問題-だそうだ。 だとすれば、自治会費として寄付を募るばかりで無く、自治会で事業を展開出来ないのだろうか・・・住民の智慧と協力を得て、「公費」を生み出す事業は出来ないのだろうか・・・
0コメント