即位の礼正殿の儀での天皇陛下のお言葉は平易な、それでいて天皇家としての在り方、特に上皇夫妻が身を持って明示された「国民の幸せと世界の平和」を継承されることを宣言されたのだ。
敗戦の昭和の代に生まれた象徴天皇(制)は、「(主権者の多様な意見が在る中で)国民の総意に基づく」シンボルとしての存在であり、依って(国民)誰もが腑に落ちるもの-でなければならず、
従って(昭和)天皇(個人の意思とは関係が無くとも)には成し得なかった「イメージ(君主と象徴)の払拭」に邁進した上皇夫妻。
故に、大戦の地での(謝罪の)祈りと弱者への膝を付いての見舞い-は、直に見た人々は勿論映像から読み取った国民は「象徴の在り方」に納得し、漫然としていた「国民の総意の象徴像」が具現化したのだろう。
それを踏襲すると宣言した今上天皇に、国民は何を望むのだろう・・・
将に、「令和」に求めるもの-は、「世界の平和」だとすれば、外交即ち政治的行為となる。
「寄り添う」姿から一変し「君主」化されるのだ。
ヒトは意志を持つ-のだが、(象徴である)天皇には個人的意思を表現することが許されない-
皇后が悩んだ「ヒトとしての立場」だが、平民にはとても理解出来ない・・・
平民で良かったなァ・・・
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