台風の影響なのだろうか、稲刈りが終えた所為だろうか-散歩道の田圃で今年のアキアカネを見ていない。 この処の朝夕は肌寒く感じているのだが、未だ平地に下りてきていないのだろうか・・・
と言うのは、東京大学大学院医学系研究科名誉教授遠山千春氏に拠れば、
「以前なら赤とんぼがたくさん見られた季節だが、今はあまり見られません。 更に、ミツバチの大量死が報告され、都会からはツバメやスズメが姿を消しています。 こうした変化は多くの調査研究から、殺虫剤が原因であることは疑いの余地が無さそうです。 この状況が続くと、これが当たり前の環境になってしまいます。 そして生態系の破壊が人々の健康を脅かすことに繋がることは、DDTやリンデンなどの有機塩素系殺虫剤を巡る歴史を顧みると想像に難くありません。
日本で現在使われている農薬(殺虫剤、除草剤、殺菌剤)は、国が安全と認めたものですが、現在広く用いられているネオニコチノイド系殺虫剤(ネオニコ)について、その安全性が゛想定外のこと”で崩れる可能性が在るのではないか-考えて見ましょう」
と前置きし、日本で使用が認められているネオニコチノイド系殺虫剤(8種類)の3つの特徴を挙げている。
第1の特長は、ネオニコが植物の根や茎、葉から吸収され植物全体に広がり、その植物の葉を食べ、汁を吸い、蜜を吸う昆虫に殺虫効果を発揮する-それは田圃でも労働の負担を減らす方法でネオニコが田んぼの水や土を汚染する-のだ。
第2の特徴として、その効果が長期化すること。 植物に染み込んだネオニコは、長期間残留し洗浄しても落ちません。 アブラムシ類、コナジラミ類などの病害虫には凡そ2か月間の防除効果が在りますが、病害虫以外の昆虫にも長い間影響します。
第3の特徴は、病害虫を殺す量では人間を含む哺乳類や鳥類には毒性が出難い-こと。
ネオニコは昆虫の神経をマヒさせて殺す薬で、ヒトや哺乳類の神経の受容体にはくっつき難い・・・
こうして循環を繰り返して、やがて人が滅亡する-
グレタ・トゥーンベリさんに刺激されるまでも無く、子や孫のために農薬不使用の世界を実現しようではないか!
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