夏になると、裏を流れる越辺川での川遊びが毎日だった子供の頃・・・
そう、昭和25年頃のこと。 屋敷の脇に1本のイチジクの木が在り、熟した実が美味しそうだったのでもぎ取って食べてみたのだが、皮はザラザラしていて味が無く、中の果実部分だけを食べると熟れた部分は甘いが「美味しい(果物)」とは思えなかった。
なので、イチジクの実はハチなどの餌だった。
「イチジクは大好きです! 白いイチジクが在るんですけど・・・美味しいんです」
と言うのでネットで探すと、
「なんだ・・・観音山フルーツガーデンに在るじゃないか・・・」
白いイチジクでは無かったが、イチジクだから良いだろう・・・と思ったのだが・・・
「食べて見て下さい」
と出していただいた「白いイチジク」。
観音山のイチジクと食べ比べると、美味しさと滑らかさと表面の皮まで食べても違和感無く食べられた。
「イチジクは美味しい果物なんだ!」
子供の頃食べたイメージは、70年後に変わった。
検索すると、
「白イチジク-バナーネ」フランス産のロングドートと言う品種で、夏果と秋果どちらもなるが、夏果は前年の晩秋に付いた小さな実が冬を越し、春から初夏にかけて再び成長し、夏に収穫出来る。
この夏果は実が大きくなる。 一方秋果は、実自体はそれほど大きくならないが、表皮が少し色付き、果肉の糖度がとても高く、酸味がほとんど感じられないのでねっとりした濃厚な甘さが感じられる」と在る。
「いちじくをもぐ手に伝ふ雨しづく ・・・高浜虚子」
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