ばりあフリー

 後期高齢者の身分になると、昨日まで元気(そう)だった友人、知人の緊急入院は日常茶飯事で、話し相手が年毎に狭くなるばかりか、自身の体力の減退にも日々直面する。

 パート先の仕事は、主にゴルフ場の厨房や売店への配達なのだが、ゴルフ場は客商売。

プレイヤーはクラブハウスに着けば、自動ドアの表玄関から入るのだが、出入り業者は専用の裏口から入り、荷物を持って会談を上るか精々荷物専用のエレベーターで上るのだが、出来る限り階段を一段一段意識的に登る。 訓練、否「老化防止」なのだ。

 だが近年、「バリアフリー新法」などと言う滑稽な法が在ることを知った。 

高齢者や障がい者の自立した日常生活、社会生活を確保するために公共交通機関の旅客施設及び車両等、道路、路外駐車場、公園施設並びに建築物の構造及び施設を改善するための措置、一定の地区に於ける旅客施設、建築物等及びこれらの間の経路を構成する道路、駅前広場、通路その他の施設の一体的な整備を推進するための措置その他の措置を講ずることに寄り、高齢者、障碍者等の移動上及び施設の利用上の利便性及び安全性の向上の促進を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする法律-だと言う。

至極最もな文言で、高齢であろうが障害を持つ者であろうが、安全に、一人でも移動出来るように-との(国の)方針、決め事なのだが、「Barrier」とは、物理的には障壁とか障害物などを指し、制度としてのバリアとか心理的なバリアなどと使う-ので、単に「段差を無くす」ばかりで無く「差別化を無くす」ことにもなるのだ。

所謂「揺り籠から墓場まで」安心して暮らせる世界の実現-なのだろうが、年老いて来た身になってみると、揺らりゆらりと揺られている処では無いのだ。

老後は、「年金+2,000万円」どころじゃとても足りねえ! 

億単位在っても、あっと言う間に「ムシリトラレてしまう」のが落ち。

「金が無い」ことを、日頃から訓練、鍛錬していないと、老いて惨めを味わう-ことになる・・・

「バリア」は在った方が良いよ!  「気楽」に老いて行っても、この国には「尊厳死」は無いんだよ!

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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