『お父さんが、「胸が苦しい」と言っている』と言う電話を(施設)職員から受けた次女は、急いで搬送先の集中治療室へ行った。
目の前の変わり果てた姿の父が、目を見開き、懸命に何かを訴えようとしていることに気付き、酸素マスクを外し声を掛けた。
「お父さん! 何か言いたいこと、在るの⁈」
「若い男に、腹を蹴られた・・・」 はっきりとした口調だった。
「本当?」
父親が頷(うなず)いたことを、次女は確認した。
有料老人ホーム(サニーライフ北品川)で、入所していた黒沢喜八郎さん(82才)が暴行殺害された事件で、警視庁は今月22日、元介護職員の男(28才)を逮捕した。
亡くなった黒沢さんは、品川区内で4歳年下の妻と定食屋を営んでいたが、25年前に妻が倒れ、一命は取り留めたものの記憶喪失状態となり、妻の介護に専念するため店を閉じた。
11年間の介護の末に妻を看取った黒沢さんは、70才を迎える頃になると買い物が出来なくなり、認知症の症状も進んだ。 その黒沢さんを応援して来た次女も癌が発症したことで、住まいの近くであり「ここなら安心出来るね」と、サニーライフへの入所を選択した黒沢さん親子。
入所していた黒沢さんは、足が不自由だったが認知症も進んでいた。
安心の場、終の棲家と期待した黒沢さん親子。
次女の心に、「自分が介護出来なかったことが悔しい・・・」が残ったが、これで良いのかニッポン!
隣の韓国では、チョ・ナムジュ作の小説「82年生まれ、キム・ジヨン」が100万部以上も売れていると言う。
作家の自叙伝では無いらしいが、韓国のどこにでも居るであろう女性が主人公で、女性で在るが故の矛盾、差別をテーマにした小説で、ソウルの繁華街に在る公衆トイレで起きた「見ず知らずの若い男に因る女性殺人事件」が切っ掛け-とのこと。
国会から事情聴取を要請された丸山穂高議員は、診断名「適応障害」で応じず-
国会活動中に̪仕出かした問題-だから、自ら進んで国会で解決すべきであろう丸山議員。
議会議員としての人格も無ければ、有権者から選ばれた代議員としての役目の欠片も無いこの男。
選択を誤ることは在るのだが、「託す」時の必須条件は「安心」。
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