リハビリ中の友人への手紙

 あれは去年の6月だったろうか?  

それまでは、会えば「まあ、一杯やろうか・・・」が合言葉の様だった彼の奥さんから、「救急車で埼玉医大国際医療センターに入院した」ことを知った。

 3か月後には、「霞ヶ関南病院へ転院した」と聞き、漸く携帯電話での会話が出来たが、

「迷惑でしょうから、退院後に自宅に伺う」ことにして、今年になって久しぶりに顔を見た。

彼は、居間のテーブルの椅子に腰かけて僕を迎えてくれたが、会話の度に欠伸(あくび)をし、右片麻痺で、右手先を隠そうとしていた。

 先日伺うと、彼の体臭が気になったが、会話中に矢張り出る「欠伸」。

高次脳機能障害の裏付けだ。

リハビリは公的施設で「週3日」とのこと。

「家の周りを歩いたら・・・」と言うと、

「リハビリ所で、歩いているから・・・良いよォ」

前はあれだけ元気だったのに・・・

「自分に負けてはダメだよ!」

「歩くことで、脳が活性するよ!」

彼に手紙を書いた。

『兎も角、自分に負けずに、死ぬまで自分のことは自分でやれるよう頑張ろう! 5年後に、猪口で一杯やろうよ!  貴方が元気でないと「町づくり」が出来ないよ』



毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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