帰れないんだよ

 ちあきなおみの歌は、美空ひばりには無い「女」が在る。 

ちあきなおみを表現した歌には「喝采」「赤とんぼ」「紅い花」などが在るが、「連れて逃げてよ ついておいでよ・・・」の「矢切の渡し」は歌手:ちあきなおみをイメージして船村徹が作曲したのだ。

また、ちあき自身は石原裕次郎のファンで、ステージで唄う裕次郎の歌は裕次郎と違い世界が在る。

 昨夜のBSで、中国の春節の大移動を追った番組が在った。

上海で働く若者が、5日間掛けて女性友達を連れて帰郷するドキュメンタリー番組だったが、広い中国故に風景は当然に、言葉(方言)が違う中で、土産を抱えて帰郷する姿は50年前の自分を思い出す。

 話は少し変わるが、50年前と言うと「金の卵」と言われて地方から都会に出て来た若者を思い出す。 その「金の卵」達は、小正月に土産を持って帰郷したのだが、時の流れや人の繋がりで初心の夢と異なる人生を過ごす人も居た。

そのヒトを謳ったちあきなおみの歌が在る。

  そりゃあ 死ぬほど  恋しくて    飛んで行きたい 俺だけど

  秋田に帰る 汽車賃が 在ればひと月 生きられる   だからよ だからよ

  帰れないんだよ

  今日も 屋台の 焼きそばを   俺に 驕ってくれた奴

  あいつも 楽じゃ なかろうに   友の情けが 身に染みる  だからよ だからよ

  帰れないんだよ

人生には「多様性」が在る-と切り捨てれば話は終わるが、心に「幸せ」を抱いて、周囲が笑顔になるよう頑張って見ようよ!

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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