アメリカの作家ウイリアム・マーチが1954年に出筆した「8才の少女が殺人を犯す」ホラー小説だが、その後映画や劇の題材にされ、グローバル化した現在では政治、経済のネタにもなっているのが「Bad Seed」だ。
ウイリアム・マーチは第1次世界大戦に従軍した体験をもとに作家活動を始めたが、二作目の「Come in at the Ðoor」は出身地のアラバマをモデルにした、南部社会に生きる人々を描いた小説。
さて、世界の現状はどうだろうか?
「アメリカ・ファースト」を謳った米国大統領はトランプばかりでは無く、歴代大統領にとって重要課題では在るのだが、第二次大戦後世界のリーダー国、覇権国となって以来、国際的視野に立ったルール作りをけん引して来たのだ。
が、トランプを担ぎ出した勢力はそれ等を自ら壊そう-世界のリーダーとしての役割を自ら降りようとしている-のだ。
記者会見をした文在寅大統領も、これまでの大統領が構築した約束を「自分がしたことだは無い」と言わんばかりに覆す。
構築して来たルールを壊す「Bad Seed」を蒔こうとしているのだ。
その傾向はヨーロッパ諸国でも起き、英国のEU離脱、移民受け入れ拒否だ。
金銭を判断基準とし、中長期的なビジョンを持たず目前の損得を重視する。
家庭に振り返って見れば、親子は勿論夫婦間でさえ一致した意向が無い家族-
現代には在り得る「仮面家族」。
「Bad Seed」は何処にでも転がっている。
時によっては困難な判断だろうが、信頼関係を構築するためにどこまでも努力しようよ!
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