塩引き鮭

 10年以上も前になるだろうか(?) 瀬波温泉椿の宿「吉田や」に泊まり、村上市の「うおや」に塩引き鮭を2年続けて買いに行った時は、天井から何百本もの鮭が吊るされていて、村上の風物詩だったのだが、今年11月に予定されていた3日4日の「さけまつり」(三面川鮭産漁業組合主催)が延期となり、23、24,25日も中止となった。 

理由は、「漁獲が少ない」ことだったのだが、三面川からの稚魚の放流量は昔と変わらないにも拘らず、日本海からオホーツク海、ベーリング海と回遊して戻って来る数が少なり、今では北海道から仕入れているため仕入れ単価が上がり、最近では丸ごと1本売りより切身売りが多くなったようだが、今年も2本購入した。  鮭は、矢張村上の塩引鮭に限る。

 ところで日経のニュースに、「単身高齢者、三大都市圏で1割越え」と言う記事が在った。

2015年の国勢調査に拠れば、65才以上の単身者は2000年比9割増の593万人となり、一般世帯に占める割合は11.1%に達した-と言う。  特に3大都市圏の増加率が目立つのだが、地域での助け合いは期待出来ないため、自治体の負担は増加しか無いだろう。

 それは例えば介護だ。  単身高齢者の増加は、福祉費や生活保護費などの扶助費の伸びと相関関係にあり、自宅介護の期待が出来ず、全て自治体のカバーとなる。

「公共サービスへの対価」だと言う税だが、「65才以上の単身高齢者」の多くが生産力に期待が持てないとすれば、その立場以外の納税者の負担率が急激にアップする。

即ち、公共サービスが弱者サービスになる。

健康で居ること-それ自体は金銭で測れない嬉しさなのだから、納税することに満足しよう。

塩引き鮭が三面川で捕れるうちは、丸1本で買い続ける積りだ。

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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