俺、目が見えないから・・・

 「お前は良いよなァ・・・車の運転が出来て・・・ 俺だって目が見えれば、やりたいことが出来るんだけど・・・目が見えないから・・・」

5年以上前に白内障の手術をし、その後大学病院に入院再治療した友人だが、会うたびに数年前から彼が言う言葉だ。  なので、彼を車に乗せてあちこちに旅行に行ったが、一緒に行動していても特別‟目に障害が在る”素振りは判らないのだが、食事をする際の「箸で食物を取る」ときだけは箸先が定まらないのだ。

 「俺は、目が見えないから・・・」と言うその友人だが、これまでに「障害者手帳」や「障害程度等級」の話題が出たことが無いのだ。

少し前に「すべり症」で手術した知り合いは、今リハビリ中なのだが既に障害程度等級を取り、家の中のリフォーム工事費の補助を受けているのに比べ、「眼が見えない」彼から住宅リフォームの話題は無かったし、彼を乗せて高速道路を何度か走ったが「料金割引」のことも話題すら無かった。

僕にとっては、彼を疑っても仕方ないことだが、彼の日常で「障害者手帳」を手にするメリットは大いに在るし、申請しないことが不自然だと思うのだが・・・

 話は変わるが、今日のコーヒータイム、「ほっと」での出来事。

「ほっと」の隣に住む孫たちが店に入って来ると、

「おじいちゃんおばあちゃん、今日お好み焼き屋に行かない? ねェ、行こうよ!」

「俺は、明日は仕事で・・・朝早いから・・・ダメだ」とおじいちゃん。

おばあちゃんは、一旦「それじゃァ、電車で帰る?(自宅が入間市なので、電車で帰れば・・・)」と言ったが、「おじいちゃんがそう言うので・・・残念だけど」

誘いに来た孫達に(冷たい)返事。

僕なら、何をしても孫優先なのに・・・


毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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