福岡伸一教授の「最後の講義」を見て

 『ウンチを、殆どの人が「食べたものが消化され、その食べ糟がウンチ」だと想っているでしょうが、ウンチは食べカスでは無い-のです』

「食べ物が身体を作る」「身体は個体じゃ無く流体」「1年前の自分と今では、物質レベルで全くの別人」 

聞けば納得するが、そこには「人体は機械と同じ」と思っていた自分が居た。

 ウンチの80%は水分だそうで、残りの20%は食べカスの他「腸内細菌」と「剥がれた粘膜層」。

その内、食べカスは全体の7%程度だそうだ。

福岡教授に「生きるって何ですか?」と問うと、「動的平衡」と答える分子生物学者の福岡センセイに拠ると、

『例えば「企業」は、組織を構成する「人」の入れ替えは在るがその企業のブランドは維持される-ように、私たち生命体の身体は、タンパク質や炭水化物、糖質、核酸など様々な分子から出来ていて、一見するとプラモデルの様なのだが、プラモデルと違うのは、そのパーツが情報やエネルギーと言った見えない糸で繋がり、常に互いに情報を送りながら他を律していて、絶え間なく分解されては新たに合成されている-のです』

『人は若い時にピークを迎えて老いていく-と言うのは、人間が勝手に造った物語で、生まれてから死ぬまでが「動的平衡」の状態であり、エントロピー増大の法則に追い着かれ追い越されるときに「死」が在る』のだそうだ。

 「脳死」を「死」に置き換えて、生きている臓器を他人に移植する-と言う考え方が在る。

常に入れ替わる細胞が互いに関係性を結び、そうして全体のバランスを取っているのが人の身体なのだが、近年臓器移植、再生医療などが焦点を浴びる時代なのだが・・・、

「科学の進歩」と言う言葉で解決していくのだろうか?

 



 

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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