一昨日のTV朝日番組「スーパーチャンネル」で、「365日24時間救急患者を受け入れる病院」を見た。 地元の、昨年11月にオープンした埼玉石心会病院だ。
玄関前のロータリーにオリーブの古木が植えてあり、病床数450床で、
• 断らない医療 • 患者主体の医療
をモットーに「脳と心臓の治療」を強化した中核病院だ。
「365日24時間救急患者を受け入れる」のだから、夜勤3名、日勤6名の医師はフル活動(TV映像では、勤務8年目の佐伯有香医師とスタッフ達の活動)なのだが、特に看護部の仕事に納得した。
毎日数十人が運ばれて来る救急患者が大半は入院治療となる中で、他の病院から送られてきた患者は元の病院へ戻せば良いのだろうが、新患はベッドを開けて待っていなければならない。
そのために、ベッドの担当(看護師)は、入院中の患者の転・退院をしなければならない。
入院していた患者にとって、設備が整った新しい病院で「安心して治療できる」と思っていたところに転・退院を求められるのだ。
450床の入院患者に、次の患者を受け入れるために理解納得して貰う-のだ。
これが、人口割に「最も医師の少ない埼玉県」の現実なのだ。
数年前には、R-15号沿いの川越市に在る「川越救急クリニック」がマスコミに取り上げられたことが在る。
埼玉医大の川越総合医療センターで救急医療の現場を見て来た上原淳医師が、当時、夜間の救急患者を受け入れ無い‟救急患者のたらい回し”が問題になり、個人で夜間専門の救急病院を開業したのだ。
「一人でも多くの患者を救うため、どんな患者でも断らない」医療機関を、一人の医師が情熱で立ち上げたのだ。 脳梗塞患者やアルコール中毒患者も運ばれて来る。
医師法第19条1項には、「診療に従事する医師は、診察治療の求めが在った場合には、正当な事由が無ければこれを拒んではならない」とされているのだが、(医師の)現場は忙しく責任は負うも、個人の時間を楽しむ余裕が無く、「専門外だから」と断る事情も理解出来る。
だが、それ等医療の現場を支える看護部門がしっかりしていなければ成り立たないのだ。
埼玉石心会病院では看護部も重視し、一人ひとり(の役目)が頑張っているのだ。
疲れ果て無ければ良いのだが・・・
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