徳島・鳴門市の障碍者施設「坂東の丘」で飼育されたスズムシが籠に入れられて4箱、今週月曜日に我が家にやって来た。
2箱は、妹宅と蕎麦屋「山富貴」にお中元代わりとしては迷惑なことだが持ち込み、残った2箱を寝室の隣の部屋に置いた。
夜になると、庭や藪から数日前からコオロギやクツワムシの音が聞こえて来るようになったが、やはりスズムシの音は抜群だ。
「リーン、リーン・・・」
これから1か月ぐらいはスズムシの世話をしなくてはいけないのだが、まあ、風流を楽しむことにしよう!
しかし、まだ猛暑日にも拘らず土の中から這い出して来て、
「秋はそこまで来ているよ!」と人間らに知らせて呉れるのだが、「虫の音を楽しむ民族」は日本人だけなのだろうか?
隣国の人達も「楽しむのかな(?)」と思うのだが、東京医科歯科大学の角田教授が1987年キューバで開かれた会議に参加し実体験にしたこと-それは、
会場内から聞こえて来る「虫の音」に気を取られ、周囲の人に「聞こえて来る虫の音は何と言う虫か?」と尋ねると、皆が「何も聞こえない!」と応えた-とのこと。
日本人は虫の音を言語のように左脳で捉えるのだが、子音が重要な欧米人たちは右脳で捉えるらしい。 欧米人は虫の音を、「音楽や雑音に聞こえてしまう」のだ。
だから、日本人は「鳴いている虫の音」を聞き分けられる-のだが、欧米人には「雑音」なので、聞き分ける存在では無いのだ。
今日、昼飯に「山富貴」に行くと、女将さんから礼を言われた。
店内に置いて在ったスズムシの籠を持って来て、「さっきまで、鳴いていたのよ!」
と言いながら、店内に籠を持ち廻って顧客に見せていた。
「忙しい中での飼育は迷惑だろうと思っていたが、お役に立てて嬉しいな・・・」と安堵した。
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