「一丸となって、発災以来取り組んで来た」
「初動対応が遅れたのではないか?」との記者の質問に対する首相の言葉だ。
昨年(平成29年)7月の九州北部豪雨、平成27年9月の鬼怒川が決壊した関東・東北豪雨、平成26年8月の北陸・東海・近畿・中国・四国各地で起きた「26年8月豪雨」、24年7月の九州北部豪雨、23年7月の新潟・福島豪雨など、毎年のように起きる大雨、豪雨に関して気象庁は、注意喚起のための注意報・特別警報を発表している。
また、
「政府が、この災害対応に全力を挙げて取り組めるよう政治休戦を含め、党を挙げて対応するよう指示をした」と野党第1党の立憲民主党枝野代表が言うように、国を挙げての取り組み体制が組まれているのだ。
だが、
「激しい雨の中、(これまでの注意報で)何度も非難したが、その時は何事もなかった」ので、今回「まさか、起きるとは想像していなかった!」
ハザードマップを作成し、避難訓練もした自治体で、「まさか?」と言う住民ギャップ。
国も地方自治体も、マニュアル通り対策はしているのだが、住民は何故か個々のマニュアルを持ち合わせているように、周辺との横並びを選択するのだ。
イソップ寓話の「オオカミ少年」は「ウソ」の積み重ねが招いた結果だが、気象庁の注意報・警報は宝くじの数百倍の高確率なのだ。
「当たらなくて、良かった!」のであって決して徒労では無い-のだが、狭い日本でのおカミによる治山治水は、住民に真に理解されなくなったのだろうか?
山を開発して宅地化しても、山は自然のままだ。 だから、雨水が浸透し切れなければ流れ出る。 河川に堤防を造っても川は自然のままだ。 だから、降った雨水のエネルギーは海に到達するまで流れに任せてエネルギーを発揮する。
タイの洞くつに残された子供の救助は、オーストラリアの麻酔科医リチャード・ハリス医師の指導で、「最も(体力的に精神的に)弱い少年から救出するよう指示」し麻酔を掛けて眠った状態で救出したのだ。
タイ当局は当初、最初に体力的にも精神的にも強い子にチャレンジさせようと計画したのだが、順序を間違えたのだ。
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