傘要らずの雨

 曇天の中、2時過ぎに家を出るときは西の山裾もスッキリと見えていたが、特別支援学校前を通り堂山下橋を渡って田圃道に入ると、濡れたアスファルト上でヒバリが鳴き始めた。

すると別の田圃からもホバーリングして、雨中のヒバリ競演が始まった。

やがて雨粒が白い線状になり、長袖シャツを捲り上げて土手沿いに来ると、越辺川の上ではツバメが舞い、宮下橋まで足を止めずに歩き抜けることが出来た。

 宮下橋の脇のソフトボール場では、雨宿りだろうかベンチが置かれた小屋の人達が、雨の中を歩く僕に集中して居る感じがした。

 神社の脇を上ると雨足が細り、家に着く頃には止んでいた。

暫くしてパソコンの前に座り、ガラス窓越に外を見ると、風に竹林が左右に揺れ動き、白い雲の空にはカラスが低く飛んでいた。

 「人に貸して 我に傘無し 春の雨」 夏目漱石

 「春雨や 身を摺り寄て 一つ傘」  正岡子規

春の雨は通り雨。

気流の流れで空が急変する春なので、手持ちの傘を他人に貸し、自分は悠々と雨の中を闊歩した情景を詠んだ(夏目)漱石の句に習い、北九州市が大連市と友好都市になった記念に投稿した正岡子規の句だ。

振っても濡れる程では無い春の雨を表現する代表的な句なのだ。

また、春を飾った桜を労わる雨なので、「甘雨(かんう)」と言う表現も在る。

 明日から始まる統一地方選を前に、首長たちが一番関心が高いテーマ「子育て支援」などについての特番が在った。

 人口減少を止める(止めたい)と言うが、広々とした宅地に「自立して」悠々と住みたくないのだろうか・・・ 区域内の移動は自家用車に使用料を払う(税で負担)白タク認可、遠距離は「空飛ぶクルマ」の運行だ。

 行政サービスって、与えられるモノ?

イ~エ、ご近所のお付き合い(お互いさま)の世界だろう。

コマッタ人が居れば、気付いた人たちで支援する-コミュニティー精神が基本だ。

後世に繋がる文化を造成して行くコトがポイントだろう・・・


毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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