クオータ制

 1986年(昭和61年)に男女雇用機会均等法が施行されて以来、育児・介護休業法や女性活躍推進法などの関連法令と、憲法下の「両性の平等」実現、女性の社会進出を目指して30年以上経過したが、国会議員の女性率(衆参国会議員に対する女性議員の割合)は国際比較統計によれば13.7%で、世界183か国中140位(2018年)だそうだ。

因みに韓国は17.0%で121位、中国は24.2%70位、アメリカが19.7%で101位に比べ、ヨーロッパのイギリス28.5%、ドイツ31.5%、フランス35.4%と高く、民主化運動の歴史の賜なのであろう。

日本が「2020年までに国会議員や民間企業の管理職の女性の割合を30%以上」にする掲げているのだが・・・、国民の意識の変革が先決だろう。

 ノルウェーで生まれ、ヨーロッパに広がった女性国会議員の比率を高める制度として「クオータ制」が在る。

この「クオータ制」とは、政治に於いて議院候補者の一定数を女性とする制度で、民主主義の帰結として国民の構成を反映した政治が行われるよう国会や地方議会議員の候補者、国・地方自治体の審議会委員、公的機関の議員・委員の人数を制度として割り当てる-ことなのだ。

 男性社会にドップリ浸かっている日本で、女性の積極登用は必然であり早急に進める必要が在るのだが、「女性と言うだけで昇進や登用を決めることは逆差別ではないか?」と言う意見が潜在する。

しかし、あくまで「候補者の選定」であって「女性に役を与える」のでは無いのだが、人間社会に於ける構成即ち男女、老若は、競争力或いは公平性から配慮する必要が在るのだ。

我が町は、自らの立場を地固めするだけの首長と固定化して「町づくり」など興味も無い議員たちなので、「死んだ町」なのだが、皆「選ばれた人」なのだ。

 ところで、2020年開催の東京オリンピックゴルフ会場である霞が関CC(予定)が、「女性正会員」を認めるための会則変更を決めた-とのこと。

IOC(国際オリンピック委員会)から、「会則が、差別を禁ずるオリンピック憲章に抵触する」と指摘されていたのだ。

 ゴルフの発祥は「紳士のスポーツ」であり、元々世界の名門コースは「男性限定」だったのだ。

プレーだけでは無く、メンバーだけで楽しむ酒場でも在ったのだ。

日本では、駒沢に造られた東京ゴルフ倶楽部が日本人による日本人のための最初のゴルフ場なのだが、地価の高騰に因り朝霞に移転し、現在は狭山に移った。

霞が関CCは昭和4年に埼玉県で最初にオープンしたゴルフ場で、日本で初めて国際試合(カナダカップ)が開催されたゴルフ場なのだ。

 伝統を守ることは重要だが、時代と共に改革も必要だ。

「老舗」の看板だけでは経営は行き詰まる。  政治の世界でも経済社会でも・・・

「盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらわす   おごれる人も久しからず・・・」

平家物語の冒頭の一文だ。

 



毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

0コメント

  • 1000 / 1000