どうでも良い話だが・・・

 今日の日経Science版に、「放流で魚が減る」との見出し。   記事の概要は、

「北海道大学が1999年から2019年に渡り、北海道内の31河川で放流したサクラマスなどの生息数を調べた結果、放流したサクラマスも河川に居た筈の他の種類も減った」

と在り、副題は「自然の恵み、住処の保全こそ」との記載だった。

 日本は国を挙げて、「自然に任せていると魚数が減り易いので、卵や稚魚を入手し放流すれば増えるだろう」と、ヒラメやマダイ、トラフグなど70種類以上もの魚類を放流して来た。

このことは中国、韓国などのアジアばかりでなくアメリカやロシアでも盛んに行われている手法なので、「放流すると魚が減る」即ち、「放流に因り生態系のバランスが崩れ、魚の数や種類を減らす」と言う分析結果は業界に衝撃を与えた。

 北海道では、サクラマスを1河川当たり最大で「年24万匹」程の稚魚を放流して来たが、北海道大学を含めた道立総合研究機構が、1999年から2019年に掛けて道内の31河川で、魚の種類や生息数などを調査した結果、「放流が大規模な河川ほど魚の数が少なく、サクラマスどころか他の魚も減っていた」のだ。

 放流で一時的に数が増えた魚は河川を独占するため、他の魚の餌を捕獲し住処も乗っ取るばかりか、仲間同士の争いも起こることがシミュレーションで判明したのだ。

 現実の河川ではエサなどの資源が限られているばかりか、様々な魚やイキモノがバランスを取り合って生息しているのだ。 

また、天然魚に比べ放流魚は生き延びる率が低いが、水産庁は、

「漁業権を持つ釣りなどの一定条件下の放流は、有効では無いか」と見ているのだが、

田畑から米や野菜を、牧場や養豚場、養鶏場から肉や卵を得ているのに、魚は多くが「天然モノ」。  養殖にしても、その餌の多くは「天然モノ」が原料だ。

狩猟時代のまま、なのだ。



毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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