顧客は多様

 保険会社からメールが届いた。

「該当の契約者様はテレマティクス自動車保険に加入いただいているが、お送りした通信車載器が作動していない。 満期までは○○ヶ月在りますが、設置されないままですと更改契約は(一般的な)××自動車保険でお願いせざるを得ませんので対応よろしくお願い致します。」

 当該契約は、自前でドライブレコーダーを車載している場合、保険会社所定の「位置情報」が確認出来る(保険会社から送られた)車載器を車内に取り付け、保険事故が起きたときは、車載器のQRコードを読み込んだ契約者所有のスマートフォンで保険会社に連絡すると、そのスマホを介して保険会社が保険事故処理をする仕組みで、保険事故が無く「安全運転」をしていると、次年度の保険料が8%割引出来る自動車保険なのだ。

 が、当該契約者に面談すると、

「確かに保険会社から送られた品物は受け取りました。 中身を見たのですが、良く解らないし、電話をしようかと思ったのですが忘れていました」

とのこと。 スマホを出して貰い「QRコードを撮影して欲しい」と要請すると、

「スマホで写真を撮った経験が無い」とのこと。

スマホを借りて「写真アプリ」を開き、使い方を教えてQRコードの撮影をして貰ったのだが、ピントの合わせもままならないのだ・・・

それでも何とか撮影が出来、車載器をダッシュボードに貼り付けて終了。

帰宅して保険会社に報告。

 契約時にはお薦め契約などを含めてひと通り説明し、結果として契約しているのだが、保険事故ばかりで無く解らないことが在れば連絡を呉れるよう依頼していても、人は様々。

実害が及ばないと行動を起こさない人がいるのだ。

こちらから「何か有りますか?」と聞いても、その時は「何も無い」のだ。

 ・・・

 ヒトは様々だ。

一般的にイメージで「Aさんはこうだ。 Bさんはこうだろう」と決め付ける傾向が在るが、それは「Aさん、Bさんの一面」であって、「AさんBさんの多面を引き出すこと」が重要だ。

そこから、自分に合った「AさんBさん」の部分を浮き出し、自分のAさんBさんにする。

そこで「AさんBさん」が変わっても追わないことだ。





毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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