日本人は「茹でガエル」

 1957年から1966年に生まれた世代は、日本の高度成長期に幼少時代を過ごした経験から、オトナになって就職しても経済成長は右肩上がりと想像していたが、バブル崩壊、リーマンショックで日本経済、特に雇用環境が年功序列制度から成果報酬主義に激変し、自ら専門能力や技術を高めようとしなかった社員は、後輩に役職を奪われ平社員のまま、ぬるま湯に入り替わろうとしなかったツケの中で生きざるを得ない世代なのだ。

 「IT知識では若い社員に適わず、片隅に追いやられて窓際族」の世代だが、そのままで年金生活に入ると家族からは「濡れ落ち葉」と揶揄されかねない。

「窓際族」の経験を活かした「クレーム対応」や「顧客対応」は、相手に人生経験の深みを感じさせることが出来るだろうし、自らを変革する努力が求められている-と言える。

 日本人には「耐える」ことが美徳だとする文化が在るが、リーマンショック以降40年の長期デフレ社会にドップリ浸かった「茹でガエル」は、変えなくてはいけない現在を自分たちで変えることが出来るのだろうか・・・

 広島を舞台に「G7サミット」議長国として花をかざすのだろうが、アメリカに続き世界第2位の経済大国だった日本が、国内総生産でも一人当たりのGDPでも2021年度で中国に後塵を拝し世界3位。

 ・・・

 「正常性バイアス」と言う言葉が在る。

関東大震災から今年で100年。  TV番組で、「関東大震災の死者・行方不明者は約10万5千人だが、建物破損に因る死者・行方不明者は凡そ1万1千人。 凡そ90%の人が焼死している」との説明を聞いた若者が「へえ!」驚いた。 火の手が上がっていても、その場から逃げようとせず「マサカ」「眞か」で炎に巻かれてしまう・・・

ので、関東大震災でも阪神淡路大震災でも焼死者が多かったのだ。

 この「眞か、マサカ」だが、予期していない事態になったとき、危険を感じながらも「事態は正常の範囲内」と受け止め、心に「正常性バイアス」を掛けて「その場からの退避」動作にブレーキをかけてしまう。

 日頃の車の運転は、制限速度×1.1位で走行し、後続車両の動向も意識することがポイント。  見通しの悪い交差点では手前で減速し、何時でも停止できる速度で通過する。

「面倒くさい」「時間が掛かる」と思うこと莫れ!

「正常性バイアス」は危険が潜んでいるのだ。

 話しは変わるが、

散歩に出掛けようと玄関を開けると、メジロが3羽庭木に居た。

ロウバイの匂いに誘われたのだろうか・・・

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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