昨年10月の、ハリウッドの映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインに因るセクハラ疑惑で、女優のアリッサ・ミラノが同様の被害を受けた女性に向けて、「Me Too」と声を挙げるようツイッターで呼びかけたこと-が発端の「#Me Too」運動は韓国でも起き、演出家:イ・ユンテクに因るセクハラ事件は被害女性がフェイスブックに載せた書き込みが発端となり、俳優のチョ・ミンギに因る教え子へのセクハラ、人間国宝:ハ・ヨンブや詩人コ・ウンによるセクハラ問題が起き、最近では俳優オ・ダルスに因るセクハラ事件は話題を沸騰させた。
ところで日本だが、最近の財務省の福田淳一事務次官に因るセクハラ疑惑ばかりで無く、昨年5月の女性フリージャーナリストに因る準強姦被害告発や電通の女性社員の社内セクハラ事件など、マスコミ上で話題には載るが、大きな社会問題までには至っていない。
ある本に因れば、韓国の女性は日本の女性に比べ、「イエス、ノー」をハッキリと言うとのこと。
「目上の人を敬う」所謂上下関係を重視する儒教精神は日本同様、否、日本以上に強く残る韓国で、女性が自己主張をきっぱりと言える国情の違いは何なのか(?)
「男社会」が基本である儒教思想が、日本に渡る段階で変質したのだろうか?
儒教思想を受け入れた後、韓国は韓国成りに日本は日本なりの歴史が違いを生んだのだろうか?
日本に「かかあ天下」と言う言葉が在る。
古墳時代の5世紀頃までは女性が家長と成り得たらしいが、その後は男性中心社会となった中で、女性が家庭に於いて権威・権力・威厳の在る「かかあ天下」とは「夫を尻に敷く強い女性」なのだろう。 だが、それは「女性の自立」では無く、「家の存続」なのだ。
女性を「家」に固定させ、男は「家」から離脱出来る-仕組みなのだ。
ところで過日、野党議員が国会内で「#Me Too」のプラカードを掲げて抗議運動をしたのだが、セクハラ被害者として意思表示した海外の「#Me Too」と異なり、「セクハラ被害者よ、立ち上がれ!」「セクハラ被害者よ、名乗り出よ!」なのか? 或いは、単なるポーズなのか?
男性と女性の闘いであって、「戦い」では無いのだから、相手の立場の理解から始まるのだ。
「禅」には男女の差は無い。
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