散歩に出掛けると、もう田圃の畦道では蝶が番い(つがい)で舞っていた。
何となく「ちょうちょ ちょうちょ 菜の葉に止まれ・・・」と口ずさむ気分になったが、ちょっと待てよ・・・蝶は葉では無く、花の蜜が欲しくて飛び回るのではないのかナ(?)
と思ったので、帰宅してパソコンを開けた。
「蝶は、なぜなの葉に止まるのか」
農学博士の稲垣氏に依れば、『蝶(モンシロチョウ)は、菜の葉に産卵する』のだそうだ。
最近の市販されているキャベツには無いが、昔は農薬が散布されていないキャベツにはモンシロチョウの幼虫(青虫)が居たし、青虫が巣食った形跡が確かに在ったものだ。
更に稲垣氏によれば、「青虫は、アブラナ科の植物しか食べられない」そうだ。
だから、モンシロチョウはアブラナ科の野菜(いわゆる「菜」)を見付けて、菜の葉に産卵しなければならないのだ。
即ち、モンシロチョウは、「菜の葉かどうか」を足で確かめながら飛び回り、菜の葉の裏面に卵1つ産み付ける-のだそうだ。
そうか! 動揺「ちょうちょ」の蝶はモンシロチョウだったのだ。
でも、モンシロチョウは埼玉辺りでは5月だよ。
それに、
「ちょうちょう」の歌は、「・・・菜の葉にあ(飽)いたら さくらにとまれ・・・」となる。
確かに、桜と菜の花が同時に咲いている風景を僕自身観てはいる-のだが、モンシロチョウが飛び交うのは「菜の葉」に幼虫を産卵するため-なので、桜の花は既に散っている-のだ。
桜の花が咲く頃に、「菜の葉が育つ地方」は何処だろう?
在る本によれば、動揺「ちょうちょ」の歌詞は当初、「・・・桜の花の、さかゆる御代に・・・」だったそうで、「天皇の代が繁栄する様子を、桜の花が爛漫と咲くのに例えた」のだそうだ。
政治的に、国家主義のために作られた「動揺」なのだ。
何も知らずに、動揺を歌っていた子供の頃-
今、隣の国で、金正恩総書記を子供たちがたたえる歌を歌っているニュースは、あの頃の自分を重ねる。
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