子供の頃、夏は裏の河原で良く遊んだものだが、時折り土手などに在るスカンポを口にしたものだ。
スカンポを折ると、中空なので「ポキッ!」とスッキリとした音がして、噛むと酸っぱさが残り、イタドリ(虎杖)とも言うが、このイタドリの葉に似て春先の今どき、大きな葉を広げているのが「スイバ」だ。 イタドリもスイバもどちらも噛むとシュウ酸が在るので酸っぱいが、違いは葉と花だ。
イタドリの葉はハート形で、スイバは矢じり形だ。 そして、イタドリは白い小さな花が咲き、スイバの花は赤み掛かっている。
また、ギシギシは他の野草に比べて成長力が在り、道端や堤防など生えて背丈が1m以上になり、ギシギシの葉は波を打つように大きな葉で、揺らすと実がギシギシ音が鳴る。
今日はワラビを探しに出かけた。
何時もの散歩コースには見当たらなかったので、新たな道を歩いた。
家から2㎞位行った土手沿いで、見付けたのだ!
マダマダほっそりで、背丈は15センチ程度だったが4,50本は在った。
そこから土手沿いを1㎞位行き、橋を渡って反対岸を戻った。 風も無く、花に誘われたのか結構散歩をする人に出会った。
暫くすると田圃道に入り、乗馬クラブの前に戻って来ると、畦道で何かを採取している女性が居た。
「何を採取されたのですか?」
「セリです!」と言いながら、手持ちのレジ袋の中を見せてくれた。
確かに「セリ」だった。
「近年は、田圃の所有者が耕運機で土を起こしてしまうんで、セリは畦道ぐらいにしか無くて・・・、でも・・・それ程食べるのでは無いので・・・」
「やはり、春の野草は健康に良いし、お浸しや和え物にすると美味しいですよねえ」
他愛ない会話が気持ちを和らげる。
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