植物はそこまで知っている

 遺伝学者のダニエル・チャモヴィッツに依れば、ゲノム解析の結果、ヒトゲノムと野草のシロイヌナズナのゲノムに同じ遺伝子が多く在った-と言う。

一見すると、動物と植物では似つかない-と思うが、どちらも地球の表面上の生き物だ。

将に、太陽光を受けて生きている生物であり、その生い立ちもこの地球の成長の過程で生まれたのだ。 

 さて、今日のタイトル「植物はそこまで知っている」だが、1つは「植物が視覚を持っている」と言うことなのだが、動物のように目が在るのではなく、光周性(こうしゅうせい)なのだ。

即ち、昼夜などのように光の明暗周期や日長変化を感知し、季節に応じた年周期的な反応を示す。

また、植物は匂いを嗅いでいるし、音を聞いているのだそうだ。

 ところで、東京では間も無くソメイヨシノ桜の開花だそうだが、蕾が出来るのは昨年の夏なのだそうだ。 前年の夏に蕾が出来て、一冬越して開花する-のだ。

ウッ? わざわざ一冬越すの?

そうなのだそうだ。  夏に生まれた蕾は、「越冬芽(えっとうが)」と言う堅い芽の中で冬を越し、春分の日からの日の長さで越冬芽が緩み開花する-将に、光周性で開花するのだ。

だから、運悪く、花が咲いたにも拘らず雪を被ることもあるのだ。

 でも・・・、ソメイヨシノでは無いが、秋の10月に咲く「十月桜(じゅうがつざくら)」や「冬桜」が在る。

ソメイヨシノが「秋に咲かない」理由は、

寒さに向かう秋に咲くと、咲き終えた花が種子を持てないから-なのだが、十月桜がなぜ咲くのだろう?

十月桜が咲くのは、秋は三分の一程度で、三分の二は翌年の春に咲き、種子も出来るのだ。


 この地球に打ち勝つには、意地を通す-も良いが、順応する方が住み易いのだろう。



 


毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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