退職して18年になるが、今日会った同僚は僕より2年ほど前に退職しているので、20年振りの再会となった。
再会した理由は特段無いが、敢えて言えば「春になったこと」と「皆、後期高齢者なので、この辺りで冥土の旅への土産」になれば-なのだった。
再会場所は千葉県佐倉市にした。 彼の居住地で、我が家から車で2時間以上掛かるのだが、手土産に東松山の和菓子屋「富久屋」で「生どらモンブラン」、胡麻ダレと揚げ醬油味の「牡丹団子」を買い、関越道から外環状線を通って首都高に入り、葛西で湾岸線に乗って成田方面に向かい佐倉で下り、京成電鉄のユウカリヶ丘駅に向かうのだ。
再会場所に着いたとき、「多分、あの人が彼だ」と思い、窓を開けて「✖✖さん?」と声を掛けると、手を挙げてよたよたと近着いて来た。
その彼を車に乗せて、付近のレストランチェーン店に入った。
特段の理由も無い再会なので、互いの近況程度の会話だったが、案の定彼は、
「女房から、以前のように何か見付けて外出して下さい-と言われるんだけど、億劫でねえ・・・昔は団地内を歩いたんだけど・・・ねえ」
自治体主催の老人大学に参加し、顔見知り同士で年に数回集まったのだが・・・と言う。
同病相憐れむ-では、「その時」で終わってしまうのだ。 その状況、その瞬時を認め慰め合うのでなく、新たなる希望を見出さなくてはダメなのだ。
ヒトは前にしか進められないのだ。
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