うずら卵のキムチ味

 パート先は、高校時代の同級生が経営するキムチ製造販売事業所だが、昨年で創業30年だと言う。  製品は白菜キムチと大根キムチ(カクテキ)だけで、現在の販売先は周辺のゴルフ場なのだから、30年の間には多くのチャレンジや出来事が在ったことだろうと容易に推測することが出来る。

 どのような業種で在ろうと事業が継続する条件の一つは、経営者は基より従業員たちの日々の努力の結果で在り、製造業では新製品の開発(新商品の開発)は必須条件なのだろう。

僕にとって、保険と言う無形の商品を扱っていただけであり、増してや食料品の製造は未経験なのだが、何事でもチャレンジすることがベターだと思い、うずら卵のキムチ味に挑戦してみた。

 少々話を戻すと、吉祥寺駅前のハーモニカ横丁に在る漬物屋「清水屋」の3代目が経営する漬物バー「4328(しみずや)」の一番人気のカテが「うずら卵のキムチ味」だと言うことを聞き、清水屋で「うずら卵」を購入。   白身の白さと黄身のキムチ風味が面白く、パート先での新商品化-と思い、試作することにチャレンジしてみた。

 取り敢えず試作した「うずら卵」をパート先で食べて貰うと、

「ニンニクの味がする」と言う。  それはそうだ。 水キムチにニンニクと生姜を入れひと煮立てした中で浸けたのだ。

その後「去来庵」に行くと先客が6人も居たが、一席空きが在るとのことで座り、一組が退席したので吉祥寺清水屋の「うずら卵」と試作品をテーブルに出した。

「皆様に試食して頂き、意見を聞きたい」旨を店主に言うと、快く応じてくれた。

先に清水屋の商品を出すと、「知っているわ! 美味しいのよ!」との声。 流石に西武線沿線住民なのだ。  続いて試作品を食べて貰うと、

「清水屋のより、卵が軟らかい」 「ニンニクの匂いがする」 「塩分が違う」等々意見が在ったが、店主が言った言葉。

「清水屋さんのに比べて塩分が薄いが、これはこれで良いかと思うんですけど・・・、清水屋さんのも旨味が在るんです・・・何の旨味でしょうネ・・・くだもの? 何でしょうね」

 清水屋では、「塩キムチ浸けです」と言っていたが、矢張り塩(何塩か判らぬが)を表現した「水キムチ漬け」なのだろう。  面白い。

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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