秋来ぬと

 さァ、今日は「立秋」。  今週もまだ未だ猛暑日が続くのだが、時候の挨拶は「残暑」お見舞いなのだ。

 夏目漱石は俳句で、

「立秋の紺 落ち着くや 伊予かすり」と謳った。

夏の間、涼しげな色合いの織物を着ている人が多かったが、気が付くと少し紺色のような濃い色合いの織物を着ている人達や自分の着替えた衣類を見て、秋の訪れを感じたのだろう・・・

 日本には「四季」と言う素敵な自然が在る。

そして「秋」の始まりの日が「立秋」と言い、立春から半年過ぎた(定気法では太陽黄径が135度のとき)日が今日8月7日。

今日から立冬の前日までを「秋」と言い、食べ物が美味しい季節で、野菜ではトウモロコシ、かぼちゃ、茄子、さつま芋、じゃが芋、牛蒡などで、果物は桃、葡萄、無花果、栗、梨、柿、林檎等々。  魚はスズキ、コチを始め、秋刀魚、イナダ(鰍)、鮭、鯖などなど兎に角美味しい食べ物が満載だ。

 又、秋を親しむ風習は昔か在るが、

「誰かさんが 誰かさんが見つけた 小さい秋見つけた」

「静かな 静かな 里の秋」

「カラス 何故無くの カラスは山に」

から、

「こんな小春日和の 穏やかな日は あなたの優しさが しみて来る」

などと口ずさみ、

「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる」

ナンていにしえの風情に浸るのも秋。

クラシックを聴くのも秋だろう・・・

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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