今の日本経済を象徴する記事が、読売新聞の朝刊1面に載った。
「銀行員 転職希望が急増」と「企業の貯蓄 日本は吐出」だ。
平成9年の名目GDPは約534兆円で、その年の11月は日本の金融史上の「悪夢の月」で、北海道拓殖銀行、山一證券などの倒産が起き長いデフレ経済となったのだが、平成28年度の日本の名目GDPは537.986兆円(前年比1.2%増)となり、名目GDPで要約20年前に戻ったのだ。
安倍政権の最大の目的は達成出来たのだが、消費の伸びが戻らないのだ。
日本の企業の貯蓄率はGDP比で5.0%で、ドイツは約2.7%、アメリカが0.5%、イギリスは0.1%程度なのだ。 内部留保とし、社員の報酬アップをしないため、長いデフレに慣れた国民性を助長しているだ。
一方、年間80兆円の国債を買い取る日銀は、各金融機関の日銀に設けた当座預金口座に払い込みをするのだが、金融機関は企業などへの融資などに回さず、口座に残したままが多い。
その当座預金の利息がマイナス金利のため、融資などをしない場合は金融機関の経営は行き詰る。
そのため、特に金融機関は人員削減が緊急課題となり、「行員の転職」となる。
右肩上がりの時代は「国にお任せ」で個人の生活も潤えたが、グローバル社会となった今、自らの目的に向けてポジティブになる必要が在るのだ。
話は変わるが、昼飯は今日も「山富貴」だった。
月曜日で、いつもの二人掛けのテーブルには先客が居なかったので座ると、2,3分も間を置かず店員が盆を運んで来た。
「蒸し蕎麦です。 生そばですので、20分位掛かります。 ですので、挽きぐるみを別途お持ちします」
昨日は「ワイン風味」で、今日は「蒸し蕎麦」。 店主のチャレンジをサービスで頂くのだ。
食べ終えてレジで精算をしていると、厨房から店主が出て来た。
「昨日のワインは、風味が薄かった-です・・・」
「やはりそうですか? お車なので、ワインを半分にしたんです!」
「山富貴」を出て、或る人に会った。 水キムチを話すと、興味を持って様だが、急がず進めよう!
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