「埒(らち)」という単語は使ったことは無いが、「埒が明かない」とか「不埒なヤツ」など慣用句として使用しているが、偶々見ていたNHKBSTV番組「こころ旅」を見ていた時、宇都宮競走馬理化学研究所を尋ねた火野正平が、敷地内の柵を見て、「らち」と言っていたので検索した。
すると、「埒」とは、
● 馬場の周囲に巡らした柵
● モノの周囲に、又、仕切りとして設けた柵。 駅の改札口付近の柵
● 物事の区切り、また、限界。
と在る。
だが、「改札口」を検索すると、改札口そのものを鉄道業界では「ラッチ(latch)」と呼ぶと在る。 なので、「駅ナカ」を鉄道員は「ラチナカ」と言うそうで、コンコースも改札を出た自由通路は「ラチガイ」で、プラットホームを変えるためのコンコースは「ラチナカ」なのだ。
それから、子供の頃のことだが、実家は農業では無かったが農地は在ったので、毎日「費用取り」と言う方が来ていて、田圃の季節になれば小学生の頃は田植えの手伝いをさせられたものだ。
その田植えの際は、今のような田植え機などは無くすべて「手植え」だったが、綱を2本張り、その綱の中に苗を植えたのだ。 その綱と綱の間隔を「ラチ」と言っていたのだ。
更に田植えが終わった後の作業として、苗と苗の間に生えた草取りと田圃に新鮮な空気を入れる目的で、「らちがき」をするのだ。
更に、
モノゴトが解決しない-とき、「埒が明かない」と言う慣用句を使うが、逆に「決まりが着く」「決着が着く」ことを「埒が開く」では無く「埒を明ける」と使うのだが、あまり使ったことが無い。
「言葉」って面白い
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