帰宅して一休み後、パソコンの前に座った。 窓の向こうは、夕焼けに染まった雲が僅かに見える快晴の冬空だ。
さて午前中は、流れ作業のパートタイマーとして入ったが、反復と僅かな工夫、いわゆる「慣れ」が求められるのだ。 否、それよりも「我慢が第一なのかなァ」と思ったのだった。
それはそれとして、昼飯を何処にしようかと迷いながら、近くの蕎麦屋「百日紅(さるすべり)」に行くと駐車場には2台しかなったし、久し振りに店主との会話をしたく入った。
「あらっ、お久しぶりです」
「今日はもう、十割(そば)は無くなりました」
なのであっさりと、「(二八そばの)ざるをお願いします!」
やがて女将が運んで来て、「これ、鹿角の辛味大根です」とのこと。
「ほォ!鹿角(市)の(辛味大根)?聞いたことが無いねえ」と言うと、店主がチラシを持って来た。
鹿角市八幡平松館付近の「しぼり大根」をF1化したものでビタミンCが豊富-と在る。
辛味大根は京都の大北山原谷地区で300年以上前から食べられていて各地に広がったのだが、長野県下條村の親田辛味大根を始め、伊吹大根が在るが何れも標高の高い冬場に雪の多い地域だ。
「春の七草」のスズシロは大根の別名で原種は中近東らしいが、日本以外では余り食卓には乗らないらしい。
ところで今日の蕎麦だが、「音威子府(北海道)の牡丹種」と表示してあったが、「キタワセ」なのでは(?)
幌加内、江丹別、音威子府、多度志、雨竜、浦臼、石狩、後志、知床、新得、鹿追、摩周、中標津等北海道は蕎麦の産地が多いし、最近では優良な品種が見られる。
「百日紅」では、蕎麦打ちの体験教室を始めたのだ。
近隣ではここの蕎麦が一番美味い。 蕎麦が打てれば、「打って食わせれば」名刺代わりどころか、役に立つ。 店主後藤氏も現役時代、ウラジオストク(ロシア)で蕎麦を食べさせ、一躍有名になった経験が在る-と言う。
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