友人との会話

 今日は火曜日。  昼飯を食べに「去来庵」に着くと、堺市出身の寺内氏は既にコーヒーを飲んでいた。  席に着いて何時ものように甘酒を注文すると、「関東平野から見る富士山」が話題になった。  店主が略地図を描きながら、

「智光山公園の前を通って左折し、こども動物園の前を右折したこの辺りから見える富士山がとても奇麗なのよ」

「そうですか。 是非、帰りにそこを通ってみます」と寺内氏。

大菩薩峠から見る富士山。 西伊豆から見る富士山。  独立峰で、その形の良さから誰もが認める富士山。 大阪で過ごした寺内氏も、「小学生の頃から、未だ見ぬ富士山を描いていました」と言う。

 その寺内氏が、急に南方熊楠の話題を出した。

日本人の優秀さを話していたのだが、民俗学者の南方熊楠は粘菌学者としても名高く、生物学に熱心だった昭和天皇に「粘菌についてご進講」もした。  無位無官がご進講したことがこれまでに無く、宮内庁側にとって奇人変人と言われていた熊楠に懸念を持っていたが、「案ずる向きも在ったが、それは全く杞憂で、礼儀正しく、態度も慇懃であり、さすがに外国生活を経験してこられたジェントルマンであり、日本人らしく皇室に対する敬虔の念を持っておられた」と評された。

 去来庵からの帰路、「キムチ」を持って別の友人宅に立ち寄った。

彼とは政治的な話が多く、今日は「日本の防衛」だった。

NPT(核兵器の不拡散に関する条約)参加国であり、佐藤内閣以後「核の三原則」を通して来た日本、同盟国アメリカの核の傘で安心・安全だとしている日本だが、果たしてそうだろうか?

GDPで日本より低いドイツやイギリスは核(兵器)武装をしているし、民俗学的に見ても異なり、単に地政学的な面での同盟で、どれだけの保証が在るのか? 

技術的にも保有は充分なのだが、経済的な面と政治的な面、特にこれまでの「立ち位置」を急に変えることへのデメリットから現状維持になるのだろう。

保有国である中国やロシアを相手にするには、単なる「核の傘」だけではダメだろう。

などと、茶飲み話をした。

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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