秩父の今宵は、太鼓の音と花火が似合う日だ。 そして昨年の今頃は、孫たちとその夜を楽しんだのだった。
さて、今日の「山富貴」は「天然茸汁そば」だった。 先ずは汁から頂いたが、アカモミタケなどの風味旨味が抜群で、時折辛味を加えて満足の昼飯だった。
その後、「去来庵」から紹介されたオーガニック・カフェ「ポッポの木」へ行った。
店に入ると、客は気付いてくれたのだが「いらっしゃい」も無いので立っていると、暫くして客が、「お客様ですよ」
「いらっしゃいませ!」 厨房から笑顔が出て来た。 「コーヒーですか?」
「ええ・・・、でも、お薦めは何でしょう?」
「そうですよネ-」と言いながらメニューを持って来て、「チャイは如何ですか? インドの紅茶をベースにシナモンやショウガなどが入って、美味しいですよ!」
チャイを頂いていると、店主がオルゴールの小箱を持ち出して来た。
「このオルゴールは、紙のテープを使うんですよ」と言いながら、穴の開いた紙のテープを入れて巻き始めた。 沖縄の歌「花」だった。
帰路、もう1軒に寄った。 「ほっと」で読売新聞を見ると、道元禅師の「典座教訓」の記事が在った。
東尋坊、竹人形の里更に永平寺などを巡った十数年前を思い出すが、永平寺の修業僧と僅かな時間だったが会話したことも記憶に残る中で、「典座教訓」の言葉が気になった。
「典座(てんぞ)」とは禅宗寺院の役職の一つで、修行僧の食事、仏や祖師への供膳を司る-と在る。 一般に、炊事係は「飯炊き」とか「権助」と呼ばれ、役を低く見られているが、禅宗では食事の調理、喫飯も重要な修行だとしているのだ。
今の時代、「勝てば官軍」とばかりに白鵬が「ばんざい!」と言えば観衆も「万歳」する。
「大横綱の白鵬が(お前に)説教しているのに、何をしているのか!」と殴り飛ばす。 「先輩としての役目だ! 有難く思え!」 張り倒して日頃のうっ憤を晴らす。
これが、今の相撲界なのだ。 モンゴル互助会に歯向かえば、「潰すぞ!」とばかりに大手を振るのを見て見ぬ振りしか出来ない協会。
人としての在り方、役目を失う前に、取り戻さなければ沈没するかも知れない相撲界。
優勝40回の大横綱、後世に名を遺すであろう横綱に、「強かったが、力士としての規範に欠けた」と言う帯の付いた横綱では、国技とは言えないだろう。
協会の姿勢を問う!
0コメント