日馬富士問題

 「先輩横綱として、礼儀と礼節がなっていないと思い、直すのが先輩の義務だと思っている。 叱ったことが、貴ノ岩を傷つけ、世間を騒がし、ファンや協会に迷惑を掛けることになった」

日馬富士の引退会見で語った言葉だが、「同郷の後輩をリンチ」したことの言い訳だ。

「モンゴルでは、リンチが常識」なのか?  相撲協会(社会)ではリンチがまかり通るのか?

重要なことは、日馬富士の人間性(人となり)が問われたのでは無い。

モンゴルから16才で日本の相撲社会に入り、精進して横綱まで這い上がり、日常の生活態度も立派だったと言われ、難病救済にも参加する社会的地位「横綱」が、「自分(たち)が指導しなければ・・・」と、日馬富士以外に白鵬、鶴竜も居ながら傍観したのだ。

白鵬は今年の初場所14日目で貴ノ岩に敗れ、稀勢の里に優勝を持って行かれたのだが・・・。

 いわゆる「リンチ」なのだ。  「相撲の世界は、リンチは当たり前」と思っている親方衆もいるらしいし、日馬富士の引退会見に同席した伊勢ケ浜親方の言動には旧来の相撲意識がにじみ出ている。

 国技だの、国が認める財団法人(相撲協会)と言うのなら、率先して私的暴力を排除すべきだ。

にも拘らず、評議会議長のTV番組での協会代弁者意見はお粗末過ぎる。

物事の本質-などと言うなかれ! 

日常的に起こるマスコミの社会面を賑わす記事に、「社会的に立派だと言われている人」だから「リンチが許せる」だろうか? 数十年も前なら、「嘆願書を集めて情状酌量」が認められたかも知れないが・・・。

 望ましい「スポーツ指導者」と言う日本体育協会の求める姿が在る。

27年に発足したスポーツ庁が求めるものだが、財団法人相撲協会もこの傘下の団体なのだ。

リンチは「もってのほか」だ。

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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