パールハーバーに立ち寄り横田基地に降り立ったドナルド・トランプ大統領は、厚木飛行場でのマッカーサーを意識したであろうか?
アメリカに事前相談せずに日中国交樹立をし、旧ソ連のブレジネフに接近しようとした田中角栄元首相や平和憲法を堅持しようとした宏池会出身の総理大臣・鈴木善幸氏は、アメリカに依って退陣に追い込まれた歴史が在る。
真珠湾攻撃を受けた(当時の)ルーズベルト大統領は、日独伊三国同盟下の中で、何故か日系人だけを強制収容所に収容したのだが、アメリカ移民後に生まれた日系アメリカ人は「アメリカに忠誠を誓って従軍」することで収容を免れた。
その中で日系アメリカ兵は、ヨーロッパに於いてはドイツ或いはイタリアとの最前線に送られたのだが、忠誠心を示そうと勇猛果敢に戦った。 その中で日系アメリカ兵で組織された、第100歩兵隊や第442連隊戦闘部隊は幾多の戦友の死を超えて戦い、名誉勲章の授与を受けた。
一方、アメリカで高校教師だったフレッド・トヨサブロー・コレマツ氏は、突然の収容送りに納得出来ず、「アメリカ憲法に違反する」と、政府を提訴した。
日系人の代弁者としての想いに反して、周囲からは「波風を立てるな!」の大反響。
最高裁まで上訴したが敗訴。 しかし1998年、当時のクリントン大統領によってコレマツ氏に自由勲章が授与された。
アメリカ合衆国憲法前文には、
「我ら合衆国の国民は、より完全な連邦を形成し、正義を樹立し、国内の平穏を保障し、共同の防衛に備え、一般の福祉を増進し、我らと我らの子孫のために自由の恵沢を確保する目的をもって、ここにアメリカ合衆国のためにこの憲法を制定し、確定する」と在る。
安倍首相ならずとも、「穏やかに」過ぎ去っていただくために、憲法改正で一挙に最前線に立つことを「謙虚に」検討することを期待する。
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