午前中に仕事を終わらせ、東松山の和菓子屋「福久屋」に行った。
「福久屋」は明治45年の創業で、創業者は萩市出身。 親は、明治維新の時に鉄道の保線事業に関わり江戸に来たらしいが、初代は和菓子が好きで創業し、現在の当主は3代目。
ここの和菓子が好きで、月に1度は買いに来る。 今日はハロウィン用の「カボチャクリーム大福」と「無花果大福」を買った。 「カボチャクリーム大福」は東松山に在る運送会社へ、「イチジク大福」は蕎麦屋「山富貴」へ持参するためだ。
そんな訳で今日の昼は蕎麦屋「山富貴」だったが、月曜日は客が少ない日なので店主が新メニューにチャレンジするのだ。
何時もなら、席に着くと速めに蕎麦が運ばれて来るのだが、今日は客の割に出て来るのが遅かった。
案の定、今日は岩塩を使用した板状の氷が出て来た。 薄いピンク色の氷の板に蕎麦を数秒乗せて食べるのだ。 所謂、しゃぶしゃぶをするように、氷の上で2,3回蕎麦を撫でて食べるのだ。
塩を振りかけて食べるのは一般的なのだが、その場合の塩は「塩を楽しむ」ので、岩塩は勿論、藻塩、釜焼き塩、天日塩等々それぞれの特徴を楽しむのだ。 しかし、僕場合は「塩分量を控え」なければならないし、「塩を楽しむ」には岩塩が良い。 甘さと旨さが在るからだ。
その「塩しゃぶ」蕎麦が食べ終わる頃、店主が「赤色の蕎麦」を持って厨房から出て来た。
「どうでした?」
「いやァ、良かったですよ! この食べ方は、面白いし・・・新メニューですね! ところで、塩は岩塩でしょうけど、どこの(国の)岩塩ですか?」
「判らないんですよ・・・」と、店主。
「多分、アンデスですよ! ピンクで、甘いので・・・。 ところで、この赤い蕎麦は何ですか?」
「ええ、唐辛子です」
食べてみると辛くも無く、トウガラシのイメージからすればあっさりとしていて、紅白の蕎麦に使ったら面白い。 唐辛子のカプサイシンは体内の脂肪を燃やすので、取り過ぎなければ良い。
「イチジク大福」のために蕎麦代が無料となり、店主とゆっくり蕎麦談義が出来た。
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