今日の朝日新聞デジタルの記事に、
『小池氏、新党も市場も「アウフヘーベン」 それって何?』と在った。
築地か豊洲かで揺れた移転問題でも「アウフヘーベン」を使い、希望の党代表就任でも「アウフヘーベン」するのだ-と言ったそうだ。
前者は「豊洲も築地も活かす」第三の道だとし、後者では「今までの議論をアウフヘーベンし、国民が希望の持てる政策を投げるべき・・・」と使っている。
Aufheben:大辞泉では、ヘーゲル哲学の弁証法、基本概念の一つ。 在るものを否定しつつも、より高次の統一の段階で活かし保存すること-とある。
ドイツ大使館の公使によれば、「小池氏は、哲学者ヘーゲルが提唱した『止揚』のいみで使ったのだと思うが、そうした使い方は一般のドイツ人はあまりしない。 一般的には「持ち上げる」。
「それ取って!」というときに、「アウフヘーベンして」と使うらしいのだ。
ドイツ大使館でも話題になったらしいが、「政治的に複雑な問題を曖昧にするために、わざわざ難しい専門用語を使ったのではないか(?)」と言っているらしい。
「ワイズスペンデイング(賢い支出)」もそうだが、主権者の一般市民、国民に解かり易い用語を使ってこそ-なのだ。
ところで、トランプからかけし掛けられる北朝鮮だが、言葉の応酬は在るが冷静な姿勢を表にして多彩な取引をやっているらしい。
小池氏は言葉に酔うが、北朝鮮は言葉を切り捨てる。
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