うどん粉を求めて

 友人の奥様は美味しいうどんを打つ。  その友人宅に昨日立ち寄ったところ、奥様が帰宅したので挨拶がてらに「また、うどんを頂きたいですねぇ」と言うと、

「使っていた農林61号が、最近なかなか買えないのよォ。 深谷まで行くのが大変なの・・・」

そうか、やはり農林61号だったのか・・・。 

戦後、日本の小麦界を支えて来た61号は、色はどちらかと言えば褐色で、麦の美味しさと味が在り、製粉屋に牛耳られている乳白色で味も無いオーストラリア産の外麦麺に比べ、格段に美味しいのだが、生産者の農家の都合(生産性が悪い)と消費者のニーズから61号は一部の生産者に委ねられている状態だ。

 そこで、小麦と言えば群馬なので、今日早速桐生方面に車を走らせた。

ではなぜ群馬なのか(?)。 先ずは浅間山の噴火による火山灰土でミネラルに富んでいる土壌であること。 次はからっ風と雷雨。 共に農産物の生育に効果が在るのだが、最も重要なのがJAの努力だ。 中山間地が多く、昔からうどん文化だったため、より美味しい小麦を作ろうと品種改良を重ね、うどんや焼きそば、お好み焼き、ホットケーキ等色々な料理に使える「さとのそら」。

うどん専用の「きぬの波」「つるぴかり」。更に最近では「群馬W2号」だ。

いずれも農林61号に比べタンパク質が多く弾力性が在り、アミロース含量が低いのでもちもち感が在るので美味しいのだ。

 熊谷からR-17号で伊勢崎市から桐生に向かう途中に、JAファーマーズ太田薮塚店が在ったので立ち寄り、店員に聞いてみた。 

『小麦粉を買いに来たのだが、品種名で「つるぴかり」とか「きぬの波」は在りますか?』

店員さんは店長らしい人を連れて来た。 「直売のところに在りますよ」の声に誘われると、在りました!  地元の方が出した「つるぴかり」の小麦粉。

2㎏を早速友人宅に届けた。

 


毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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