「おじいちゃんおめでとう!」数日前、孫から携帯電話に入った。 理由は兎も角、今年は僕達夫婦のゴールデン・ウエディングなのだ。
数年前から数えていたが、息子たちは子育てなどで余裕が無いので、僕は先月、二人きりの祈念旅行をしてひと段落したつもりだったのだが、7月初め、町の社協事業の「金婚夫婦の祝」に女房が申し込んだらしく、明日主催側で迎えに来ると言う。
必要経費は、赤い羽根共同募金の配分金及び会員会費で賄うとのことだが、「地域社会のあり方」「福祉の在り方」とは何だろう? 増してや、金婚なんて個別のことだ。
平均寿命が70歳頃なら未だしも、当町では昨年が35組、一昨年が30組、その前年が35組もあり、地域の高齢者福祉事業は多様に在ろうかと思うと、こんなことに貴重な資金を使用すべきでは無いだろうし、高齢者の医療費高騰、介護問題等々、今、緊急に対応しなければならない問題が山積みの筈だ。
近隣自治体の社協事業を見てみよう。 川越市を初め、市制の社協では高齢者向けの事業は「福祉サービス」「見守り活動」等で、精々「敬老会」事業が名残り程度に在るだけで、「ゴールデン・ウエディング」を実施しているのは町制自治体だけなのだ。
住民が無関心だから-なのだろうか? 自分の祝いにも拘らず、地域に頼りたい-と思う依存体質故なのだろうか?
どちらにしても、コミュニティ意識の欠如だ。 こんなことで現を抜かす責任者は退散すべきだ。
-と言いながらも、女房に逆らうことをせず、明日は出席するのだ。
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