7,8年前のことだが、草津の風呂に行こうと友人宅へ迎えに行くと、彼が偶々見ていたTV番組で「今市(栃木県)のそば祭り」を放映していた。
前々から僕の「蕎麦好き」を知っていた彼が、草津に向かう車中で「今市のそば祭り」を話題に出したので、「草津から今市に変更しても良い?」と聞くと、「OK」と言うので急遽今市に向かったのだ。 その今市で出店していた「栃木の旨い蕎麦を食べる会」に入会申し入れをすると、やがてそば打ち体験の誘いが来たので、彼を誘い参加したのだ。
彼は農業なので、僕は彼を蕎麦打ちに仕立てて一緒に楽しみたかったのだ。
会から連絡を受ける度に彼を誘い宇都宮まで何度も出向き、彼を「蕎麦打ち」体験させ、都内は下より近県の「旨いと言われる蕎麦屋」食べ歩きに付き合わせた。
予測通り、彼は僕が取り寄せた蕎麦の実を蒔き、元々在った唐箕(トーミ)で玄蕎麦を作り、石臼を買い製粉を覚え、そばを打つと必ず電話を寄こして僕が持参する「蕎麦前」で楽しい時を数年過ごしたのだが、技術がそこそこになったことが理由だったかは判らないが、一人歩きをするようになり僕も彼を誘わなくなった。
その彼を誘って、明日は北杜市に在る蕎麦屋「いち」に行くのだ。
数日前に泊まった「上越館」のお嬢さんの『山梨に「いち」と言う美味しい蕎麦屋が在ると聞いているのですけど、未だ行っていないんです』の言葉に、一人では道中が寂しいので彼を誘って先駆けて行くのだ。
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