予定通りに友人を連れて、北杜市高根町に在る蕎麦屋「いち」に行った。
圏央道から中央高速道路に入り、須玉インターを下りてR-141清里ラインを10分程度清里高原に向かい左折して農道をくねくねと500mほど入り、築100年以上かと思うあばら家が蕎麦屋「いち」だった。
開き戸が在り入ると僅かな土間が在り、靴を脱いで上がると女性が応対で出て来た。
「先ずお名前を書いていただき、メニューはこの2種類しか在りませんがどちらかを選んでいただいて、あちらでしばらくお待ちいただきます」
メニューには「揚げ野菜と(鬼)おろしそば」と「揚げ野菜ととろろそば」だったので、「とろろ」を注文し待合室に行った。 その部屋には種々の本が棚に在り、雰囲気が「新しき村」に似ていたし建物の周囲は日の出町(東京)の「叟柿庵」に似ていた。
待つこと10分位すると、女性が「揚げ野菜にとろろが入った丼」を持って来た。 「お蕎麦は後程お持ちします。」
2,3分後に店主が盛り笊を持って来た。 蕎麦の食べ方としては、何よりも先に蕎麦を食べ、風味旨味を楽しんでから添えものを食べること-なので、僕は蕎麦を何も付けずに食べたのだが、色具合から蕎麦は「挽きぐるみ」だろうか。 でも、風味は無く、「揚げ野菜」の具材もサツマイモ、ジャガイモ、ナス、シシトウ、トウモロコシ等で、特別なものは見当たらなかった。
そこで、帰り際に聞いた。 「蕎麦は地元産ですか?それとも八ヶ岳産、茅野産ですか?野菜は自家産?地元の契約農家で・・・」と聞くと、
『いいえ、蕎麦は20年以上修行しましたが、全国から「自分が食べたいと思ったそば粉」を取り寄せていますし、野菜も自分が食べたい-と思う野菜を買っています・・・。自分が「食べたい」と思うものを出す-それが、自分の心情です』
納得です! 自分が食べたいと思わないものを提供する-のは可笑しいでしょう!
品川ナンバー、京都ナンバーも在りました。 ご夫婦だろうか二人連れが多いし、「初めてです」の客がほとんどの店でした。
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