「こんなキビシー世界に耐えられますか?」 TBSテレビ番組を見た。
シリーズ番組らしいが、僕が見た鹿児島市立松原小学校の「錦江湾横断遠泳」に感動した。
大正15年に始まった「同好会から委嘱されたコーチの指導の下、泳ぐことさえ出来なかった志願者の小学4年から6年生の児童が、3か月間の訓練を経て錦江湾の4.2キロを泳ぎ切る」訓練の様子が番組のテーマだ。
理由はそれぞれだが、本人が志願して「錦江湾横断遠泳」に参加した児童。 練習初日の見極め「何メートル泳げるか」で、プールに顔を付けてキックしても2,3mの子が数人居た。
数人のコーチは手分けして、3か月後には4.2キロを海を泳ぎ切らせるのだ。
顔を水に浸けられない子、練習に付いて行けずにべそを掻く子、ヤル気は在るが運動が苦手な子。
初参加の子は赤帽で1回完泳者は黄帽、2回の完泳者は青帽で、コーチの熱い指導や青帽、黄帽の先輩の積極的な協力で、参加者全員が完泳した今年50回目の大会が無事終了したのだ。
この遠泳だが、薩摩藩伝統の教育である「郷中(ごじゅう)教育」だそうで、
「先輩が後輩を指導し、同輩は互いに助け合う」精神を養う場なのだ。 青帽は、練習後に全員完泳するために出来ることを話し合い、赤帽への励ましやアドバイスをし、黄帽は赤帽が泳ぎやすい隊列を考えて泳ぐ。
4.2キロの海を泳ぐには、泳力だけでは無く泳ぎ抜こうと言う強い気持ちもなければなりません。 命を懸けて挑戦する訳なので、練習を甘やかす訳にはいきません。
父兄は下より地元住民の協力で、泳ぎ終えた子供らの晴れがましい姿は生涯の糧になるのだろう。
折ることは容易いだが、折れない心を常に作ることしか無い。
生きていることを実感出来るのは、生きている限り心を居らないことだ。
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