戦中生まれの僕は、パスポートを持ったことが無いし中国人の友人知人が居る訳でも無いのだが、偶々NHKBSを見ていると、今、中国の若者の間に「知日」ブームが広がっていることを知った。
近年の反日嫌中の中で、2011年に北京で「知日」と言う月刊誌が創刊され、毎月10万部以上も売れているのだそうだ。
今、年間500万人も来日する中国人。 「爆買い」と言われた中国人観光客は、一面では「日本製品の質の良さ」と写っていたかも知れないが、「made in China」が在ったことで我を振り返った面が在り、最近の中国経済の鈍化も影響しているらしい-と言うニュースがある。
ここ数年、GDP世界第2位の中国が世界を牽引しているのだが、一党独裁体制の下で発信される情報の信疑、多民族、習近平(シージンピン)政権の「一帯一路」構想等々は、中国国内の若者の中にも危うさを感じる人たちが「知日」を読み、日本の動向に関心を寄せているのだ。
特に、中国の若者にとって、自由民主主義を標榜する日本の動向は、「政治的に表裏の中で何が生まれているのか?」が見え、それが自分たちのエネルギー源となることを知ったのだろう。
中国で生まれた儒教は、今や中国社会には皆無だそうで、日本で育った「禅」などは中国の若者の心を刺激するらしい。 奈良時代の遣唐使同様、中国の若者に儒教の精神が復活すること。
隣国ならではの条理。 歴史的には1000年は長くは無いのだ。
0コメント