今朝の新聞記事は、辞任した稲田元防衛相に手厳しい内容だった。
「稲田防衛相が、いわゆる日報隠ぺい問題で辞任した。 過去に何度も行動や発言が問題視され、防衛トップや政治家としての資質に疑問符がついている。 安倍首相はそれでも稲田氏を重用し、かばい続けた挙句に破綻した・・・。」 毎日新聞朝刊の記事だが、各紙が一様に非難する。
稲田氏の政歴を見ると、
● 2005年(平成17年) 小泉政権の郵政民営化に反対する議員の刺客として福井1区から出馬し当選
● 2009年(平成21年) 再選される
● 2010年(平成22年) 自民党シャドウキャビネット法務副大臣
● 2012年(平成24年) 12月16日 総選挙で3選 第2次安倍内閣で規制改革担当大臣
● 2014年(平成26年) 9月 自民党政調会長就任 12月 衆院総選挙で4選
● 2016年(平成28年) 第3次安倍内閣で防衛大臣
安倍氏と信条が会い、女性閣僚登用もあって初当選から9年目で政調会長、2年後に防衛大臣に就任したのだが、大臣就任後にマスコミに幾つかの指摘を受けることが在った。
例えば、森友学園問題- 籠池夫妻から「法律相談を受けたことは無い、裁判を行ったことは無い」としていたが、後日代理弁護士として出廷していたことが判明、謝罪。
都議選中の候補者の集会での「防衛省、自衛隊、防衛大臣としてもお願いしたい」との発言だが、
直後の訂正と趣旨を理解すれば良いし、今回の日報問題は、公開法と省内の扱い方の問題で、稲田氏は法の重要性を知る立場から、「報告は受けていない」とするしか無かった。
公開法が変わった時点で、陸自内で日報の扱いを徹底すれば問題は起きなかったろうし、制服組と背広組の軋轢は以前から在り、それが収拾出来なかった事情かと思うし、稲田氏の服装、或いは現場で命を懸ける隊員の心情を汲み取るには無理が要ったかも知れないが、周囲が指摘出来るであろう。
「かばう」のでは無く「潰し合う」のでも無い、例え政党が異なろうが戦国の世であっても「敵に塩を送った謙信」を見習うではないか! 最近の政治に携わる者の姿勢は嘆かわしい。
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